JPBVは第一勧業信用組合がGABVに加盟したことをきっかけに、日本で「価値を大切にする金融」 を普及させるために2018年12月に発足し、2020年2月に一般社団法人化しました。JPBVとはThe Japanese Practitioners for Banking on Valuesで正式名称は「一般社団法人 価値を大切にする金融実践者の会」です。知識や情報を得るための勉強会ではなく、まさに 「価値を大切にする金融」を実践するためのコミュニティーにしたいというこだわりから名称に「Practitioners-実践者の会」としたのです。

JPBVが実践していることは「対話」です。これまで、気候変動、DX、人材育成、外国人労働者問題など、さまざまなテーマでの対話型のワークショップを実施しています。 また、より実践的な活動としてテーマごとの分科会活動も行っています。 2021年4月からは金融変革者を支援するJPBVリーダーシッププログラムも開催しています。ここでは、参加者がコミュニティとしてお互いをサポートしながら現場で変革の実践をサポートするプログラムとして金融庁からの後援もいただいています。

成熟化した日本経済のなかで、成長と利益を追い求めてきた銀行のビジネスモデルは転換点にあります。規模と効率を追求する、これまでの手法だけでは多くの銀行は生き残れないでしょう。日本の銀行は、いよいよ、みずからの存在理由にたちかえるべきタイミングにきています。

JPBVではこれまでの金融が置かれてきたビジネスモデルの限界を乗り越え、この国らしい人々の繋がりや循環を大切にする価値観を育てられるように、貨幣と金融を再定義するムーブメントをみなさんとともに創り出していきたいと考えています。